過去の観察会
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●2024年月8月18日(日) 「白馬岳登山とヒスイの話」
本当に暑い日が続いています。今日は涼しい公民館で中西先生の環境問題のお話…の予定でしたが、急遽先日登られた白馬岳のお話になりました。 先生は山登りの超ベテランです。若いころは海外の山にも登りたかった(登った?聞き洩らしました)そうです。 |
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白馬岳には大雪渓がありますが、昨年から雪不足でクレバスが発生し、登山ルートとしては今年は閉鎖されているそうです。 | ||
高層湿原の「栂池自然園」です。高層湿原とは泥炭(植物が枯死し炭化したもの)が蓄積して中央部が周囲より凸状に高くなり、地下水ではなく雨水などで水が供給されている湿原で、貴重な植物が育つ場所です。 | ||
ライチョウの親子に遭遇!ライチョウは氷河期時代の生き残りで、氷河期時代が終わると、生きていくために寒い所を求めて高い山に生息地を移し、南アルプスの高山地帯にたどり着きました。 そのほか多数の写真をパワーポイントで見せていただき歩かずに本格登山が楽しめました♪ |
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そして最後にちょっとだけ地質のお勉強。糸魚川はヒスイの産地ですが、何故ここでたくさんのヒスイが採れるのか?ヒスイは約5億2千年前に地中深くで出来ました。それがフォッサマグナの形成とその後の火山活動によって地上近くまで押し上げられました。 | ||
<フォッサマグナとは> フォッサマグナとは「大きな割れ目」と言う意味で、日本列島が大陸から分断されたときに、北半分は反時計回りに南半分は時計回りに動き、間に大きな溝ができました。溝は最初は海の中にありましたが、海底の火山活動や両側の陸地から流れ込む土砂で新しい地層が形成され、地殻変動によって隆起し陸地になりました。それがフォッサマグナです。現在フォッサマグナの深さは6000㎞以上と言われています。またフォッサマグナ中央には南北方向に火山列があります。 |
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糸魚川はフォッサマグナの西の境界にあります。火山活動や地殻変動によって地中深くにあったヒスイを含む鉱物がこの地に押し上げられたと思われます。今から5,500年ほど前の縄文時代から、日本ではヒスイを大珠やまが玉などの装飾品に加工していました。これは世界最古のヒスイと人間の関わりと言われています。 | ||
「ヒスイ探しに行きませんか?」と先生。ヒスイ原石が眠る川では採取が禁止されていますが、そこから川を流れ、海岸打ち上げられたヒスイが見つかるかも?と言う事です。とても夢のあるお話ですね! |
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