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2023年9月10日(日) 「ブラタモリ風(1)地形の秘密 逆瀬川編」

今月は予定を変更して、仁川ではなく逆瀬川周辺の地形の観察になりました。実は逆瀬川周辺は昨年8月に歩く予定だったんですが、あまりにも暑いので公民館の一室でのバーチャル散歩になりました。今回は逆瀬川周辺を実際に歩いて観察します。


逆瀬川駅を降りてすぐのところに「土木遺産 逆瀬川」の銘板があります。逆瀬川は扇状地にあり現在のゆずりは緑地公園から上流は雨が降ると土砂が流されてきて川を埋め尽くし逆瀬川砂漠と呼ばれたこともあったそうです。明治中期の川幅は200mほどもあったそうです。
川の位置も結構移動していたようです。大雨が降るたびに濁流が流れ甚大な被害が出ました。そこで「砂防の父」と呼ばれる赤木正雄さんが、初めての砂防工事を逆瀬川で手掛けました。この工事により川の流れが安定し、昭和13年の阪神大水害でも逆瀬川ではほとんど被害がなかったそうです。
現在の逆瀬川は水はほとんど流れていません。扇状地の川の水は地上に出たり伏水流として地下に隠れたりするそうです。駅のすぐ近くに水路があり、これは逆瀬川から水を引いてきて、良元地区まで流れ農業用水として利用されています。
途中の石垣を観察。ほとんどが六甲山系から流れてきた花崗岩ですが、時折白っぽい石が混じっています。これは凝灰岩で大昔の武庫川の河原の石だそうです。昔の川は右の写真の土手のあたりまであったそうです。
そこから平林寺へ。途中で阪急電車の線路が見えます。なぜここに線路を敷いたか?という質問ありました。答えは、断層がありその上は線路をまっすぐ敷きやすかったから、でした。
途中の地層を観察、ここは土の中の石は小さめで、角がありません。清明坂の途中にも同じような小さい石が埋まっている地層がありました。
神社を抜けて、千種の道路工事現場に、ここにでも地層が見られます。
そこから今度は別のルートで逆瀬川に戻りました。こちらが逆瀬川の護岸工事です。川岸を石組みで固める護岸工、石組みの段差、段差のすぐ下は石を敷く床固(とこがため)工で土砂の流出は収まり、現在まで氾濫・土砂災害は怒っていないそうです。
逆瀬川を上流に向かってピカピカランドまで歩きました。ここではホタルが飼育・放流されており夏にはホタルの飛び交う様子が楽しめます。
 そこでも地層を観察。やはり細かい石が含まれています。こんな風に砂の中に小石が混じるの地層は海の底の特徴だそうです。海からかなり離れている宝塚が海の底だった?!100万年前ぐらいから地殻変動が始まり、当時は中腹あたりまで海だった六甲山が隆起し始めたそうです。そして現在では、海の底にみられる泥の地層がこんなに高いところで見られるという訳です。
大きな時の流れの中ので変化、短い時の流れの中での変化を見る事ができて、とても興味深い観察会でした。

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