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 2011年の里山活動

第1回里山保全作業 2011年4月4日 (日)
参加者:9名
作業:樹木植え付け場所の整備
今年度は山頂に各自一本ずつ実のなる木を植える予定。今日はその準備として植える予定の場所で枯れ草を燃やします。土を掘り返す前に焼いておけばさらに雑草の発生が防げるのでは、ということとハイが肥料になるということで一石二鳥!
    

1メートル四方を目安に枯れ草を燃やします。乾いたササの葉がよく燃えました。それにヒノキの枝は、乾いてなくてもバチバチと音を立てて燃えました、油分が多いのですね。草を焼いた後はその周りをクワで掘り、根切りをします。
    

何を植えるかは好みですが、早く実のなるものがいいね、ということで意見が一致しました。ということになれば「桃栗三年、柿八年」ですがクリの木はすでにあります。桃がおいしそう!!ですが月一度の手入れでちゃんと実がなるのでしょうか?
このところの冷え込みで生育が遅いのかショウジョウバカマはまだあまり花が咲いていませんでした。かろうじて開きかけたつぼみと、ちょっと気の早い子が一人。
        
 
ウメの木が満開で今年は実が期待できそう。右はTさん手作りのツクシの砂糖漬け、春らしくって楽しいですね。ほかにブンタンの皮の砂糖漬けもありました、とても美味しかったです。
          

 さて、クイズです。この木は何の木でしょう。木肌の特徴で当ててください。
写真の下のグリーンの部分をドラッグして反転させると答えが出てきます。

   
サンショ    タラノ木 
     
     
ウメ    カキ
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第2回里山保全作業 2011年5月2日 (月)
 参加者:4名
本当は昨日が作業日でしたが一日雨マークが出ていたので日をずらしました。今日はよい天気でしたが黄砂がひどくせっかくの新芽がちょっとくすんで見えました。池の周りのササ刈りをしました。
コバノミツバツツジの群生地を見に行きましたがなぜか花がなく新芽が出ている木ばかり。これに全部花がついていたら見事だっただろうに・・・とちょっと残念。
 
竹で作ったベンチのところにベニカミキリがいました。ベニカミキリは古い竹に卵を産んで幼虫は竹を食べて成長します。多分、このベンチの中で成長して羽化したのでしょう。ところどころ小さな穴が開いていたのは幼虫がフンを出すための穴とか。成虫はネギ坊主やクリの花に集まり蜜を食べます。(写真はオス:触角が体長の1.5倍ほどある、メスは体長とほぼ同じ長さ)
左はニガイチゴの花、右はクサイチゴの花。ニガイチゴは果肉は結構甘いらしいですが粒々の中の種に苦味があるためにこの名前がついたそうです。クサイチゴはあっさりとした甘みがあります。
     
先日の観察会で日本タンポポと西洋タンポポの見分け方を教えてもらいました。里山に両方とも咲いていたので実際に写真で確認しましょう。
   
西洋タンポポ:総苞片(そうほうへん:花の付け根のガクのようなもの)が下向きに反り返っている。  日本タンポポ:総苞片が反り返っていない。
<本日観察した生き物>
コバノミツバツツジ、ガマズミの花、アオダモの花、シキビの花、日本タンポポ、西洋タンポポ、ニガイチゴ、クサイチゴ、キランソウ、 カキドオシ、ヒメハギ、ウマノアシガタ、スミレ、山椒(つぼみ)、カヤランの花、
ベニシジミ、キチョウ、オタマジャクシ(ヒキガエルと多分トノサマガエル)、ベニカミキリ
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第3回里山保全作業 2011年6月5日 (日)
 参加者:10名
今日は果樹の苗を植えつける予定。里山に付くとすでにK先生が苗を運び上げてくださってました。ウメ、ユズ、クリ、アメリカンチェリー、ビワを2本ずつ、合計10本です。
 
山頂に上って見ると・・・左が先月の様子、そして右が今月の様子です。気温が上がると草の成長は目を見張るばかりです。
  

草刈りはさておき苗の植え付け。しかしあまりにも草が伸びすぎて掘り返した場所が見つからない有様。なんとか探し出してもう一度クワを入れます。先月丁寧に掘ったつもりでも下から石や木の根っこがごろごろ。2ヶ所ほど大きな石に当たってしまい仕方なく場所移動。どうやら以前通路として使われていたらしく、そのときのブロックが残っているとのこと。掘った穴に鶏糞をタップリ入れ少し土をかぶせてから苗を植え付け。刈り取った草で木の根元を覆ってやって作業終了。周囲にシカよけネットを張る予定ですがこれは次回に。
       

草刈りの後伸びすぎたウメの枝を剪定。枝についているウメを採りました。昨年は20粒ほどしか採れませんでしたが今年は豊作!また美味しい梅酒になる予定♪
   

モリアオガエルが卵を産んでいましたが、その場所が池の縁。いつもは反対側にある木の枝に生むのですが・・・「なんでこんな所に産んだのか分かりません」と先生。その後は童心に帰ってメダカ採り。
   

<本日観察した生物>
シライトソウ、ササユリ(つぼみ)、タツナミソウ、コガクウツギ、コツクバネウツギ、スイカズラ、ヤマボウシ、アカメガシワ、ガマズミ、メダカ、アマガエル、モノサシトンボ、オタマジャクシ(多分ウシガエル)
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第4回里山保全作業 2011年7月3日 (日)
参加者:9名
今日は果樹の周りにネットを張る予定。里山に着くと、すでにK先生が支柱を立ててくださっていました。支柱はタケをきりその中に鉄筋を通して土の中に埋め込んであります。今日は頼もしい助っ人が!H先生の息子さんで大学生のH君が手伝いに居てくれました。

1段ではシカが飛び越えてしまうのでネットは2段に。まずは一段目のネットを支柱にくくりつけながらぐるっと張りめぐらしていきます。
    

1段目ができたら今度2段目。一人が脚立を支え、もう一人がネットの巻きを持ち、身軽なH君に脚立に上ってくくりつけてもらいました。ピンと張るように調整して1段目と2段目のネットの隙間を紐でくくり、御覧のように立派な保護柵が出来上がりました。
    

ネットにはちゃんと入口もあります。写真左、腰をかがめて入ろうとしているところがそうです。ネットの内外をきれいに草刈りして今日の作業は終了。こうしてネットで囲むと中には雑草も生えてきそうにない・・・というのははかない願望ですね。
     

シカにかじられた木はビワを除いて全部脇芽が出てきていました、よかった!しかし20cmほどまでにかじられたビワの木はさすがに復活していませんでした。
<本日観察した生物>
ホタルブクロ、オカトラノオ、カキラン、ササユリ、モノサシトンボ、メダカなど
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里山保全作業番外編 2011年8月7日 (日)

今月は里山作業はお休みですが、果樹の様子が気になる有志が草刈りに行きました。神社を過ぎたところで倒木が道をふさいでいました。大きなものは私たちの手には負えませんがこれくらいなら大丈夫。Oさんが早速リュックからノコギリを出してきて右側をカット。切れ味のよいこと!あっという間でした、道の左側に寄せて障害物撤去作業終了。
    

草は20cmぐらいしか伸びていませんでしたが短いとかえって刈りにくいのです。Tさんが「伸びれば伸びたで文句言うし、短いと文句言うしね〜」と笑っておられましたがその通りです。ネットはシカよけに効果絶大、その後は被害は出ていません。ちょっと離れた場所にあってネットに入りきらなかったビワの木は以前の個別ネットで保護。
    

そのあとサギソウが咲いていないか見に行きましたがちょっと早かったらしく花は影も形もなし。その代わりチョウトンボが飛んでいるのを発見!ここでチョウトンボを見たのは初めてです。羽根の表はきれいな輝くブルー、裏は黒です。
    

<本日観察した生物>
ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、コマツナギ、アキノタムラソウ、ガンクビソウ、ノギラン、カキランの実、コオニユリ、ツユクサ、グンバイトンボ、モノサシトンボ、キイトトンボ、ショウジョウトンボ、ハグロトンボ、チョウトンボ、シオカラトンボなど
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里山保全作業 2011年10月2日 (日)
参加者:7名
2カ月ぶりの里山作業。山頂での草刈りとクリの実の収穫・・・の予定だったのですが、クリはまだ少し早いので後2週間ほどしてもう一度来ることになりました。雨が多かったのでどんなにササが伸びているかと思ったがそうでもありませんでした。が、短いのもけっこう刈りにくいものです。いつの間にかネットにスズメウリがからみついてかわいい実ができていました。
    

シカにかじられて幹だけになっていたビワに脇芽が!今度は無事育ちますように。アケビがたくさん実をつけていました。
    
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里山保全作業 2011年11月6日 (日)
参加者:7名
今日は雨の予報でしたが焼き芋をするためにお芋を準備していたのでダメもとで里山に行ってみました。途中パラパラっときたけれど、焼き芋を制作開始、食べ終わるまで曇り空。そのあとドット降り始めましたがお陰で濡れずに済みました。

ササは成長していなかったので、ネットの周りの刈り残した部分を草刈りしました。ネットの外にあったビワの木を囲ったネットが倒されていました。多分シカが体当たりしたのでは?と言う結論になりましたが、中の苗は無事。今はそんなに成長する時期ではないので来年までこのままにしておくことになりました。クサギがたくさん生えてきていました。クサギは葉に独特の臭いがあります。根がしっかり張っており抜けないのでカマで根元を刈りましたが、後で調べてみると、地上部を伐採しても残っている根から茎を分化するので、かえって個体数は増える事になってしまうと書かれてありました。ただし年に2回ぐらい刈り取るとダメージを与えることができるそうです。    
    

雨の後なので落ち葉に火がつくかどうか心配だったのですが青いスギのよく燃えること!少し炭を足して火力を強めて焼きました。約1時間たき火の中にうずめて出来上がり。芯までほくほくのおいし〜い焼き芋でした!
    

(左)ヤマラッキョうの花
(右)センブリの花、一度刈られた丈が低く5cmぐらいで花を付けていました、けなげ!
    
(左)ツルリンドウの実
(右)リンドウの花。これも一度刈られて、とても丈が低いです
    
(左)クロモジの実
(右)カヤランの蕾、来年の5月ごろ咲きます
                            
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里山保全作業 2011年12月4日 (日)
山の落葉樹はほとんど葉を落としています。お天気が良くて作業をするにはうってつけの日でした。今日は11日のリース作りのためのツルを採ります。木にツルが巻き付くと徐々に木が弱っていくので木を守ることにもなります。
    

ツルのほかにリースの飾りになるサルトリイバラの実なども採りました。
    

作業の後はお鍋を囲んで。仕事をした後のお鍋はほんとにおいしいです!
    
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里山保全作業 2012年1月15日 (日)
参加者:14名
今年初めての里山です。作業はなくて山の神様にお参り。今年も手作りのロウソク立と折り紙のお供え台で。
    

お参りの後は恒例のおぜんざい、もちろんメザシもあります。他においしい塩昆布も。
    

山頂の様子は先月と変わりなし。囲いの中にあったビワの木も脇芽が出ていました、よかった!これでビワの木は2本とも生き返りました。カキの木に付いたカヤランもだいぶ大きくなってきました。ウメの木の方は大きくなりすぎて落ちてしまいましたが隣の枝で新しい芽が成長しています。
    
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里山保全作業 2012年2月5日 (日)
参加者:8名 体験者:5名
今日は少し寒さが緩んでいますが里山はやはり冷え込んでいます。池には氷が。かなり厚いですが乗るのは・・・ちょっと無理じゃないでしょうか。今日はK製鋼の方が体験に来られました。よろしくお願いします。
    

栗の木のまわりを耕して頂いてアブラナとレンゲの種をまいてもらいました。まずはK先生がお手本で、そのあとみんな一斉に作業開始。
  

左がアブラナの種、右がレンゲの種です。レンゲの方は薄茶色の小さなものが種です。
  

隣の木に引っ掛かってとれない倒木、ずっと気になっていました。K製鋼の方の「任せて!木から離れて」と言う頼もしいお言葉。
  

ゆっさゆっさと揺らすと、木が朽ちていて途中でポキリと。そのあと写真右の彼がよじ登って引きずりおろしてくれました。みなさん本当にありがとうございました。
  

ネットの中の果樹の苗、周りの果樹に寒肥として鶏ふんをやりました。
  

左はウメの木に着いていたヤママユガのサナギ。中は秋に羽化してしまっていて空っぽです。作業の後はOさん手作りの甘酒。あったかくてとってもおいしかったです、ありがとうございました!
  

今年度の作業はこれで終わりです。里山の様子は少しずつですが変わってきています。数年前までササしか生えていなかった場所に少しずつ他の植物が生育するようになりました。まいた種からレンゲや菜の花のお花畑が出来るでしょうか。寒肥を入れた果樹、たくさん実を付けてくれるでしょうか。作業に参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。次回は4月になります。また気持ちのよい汗を流しに、自然の恵みを存分に楽しみに来てくださいね。
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