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今月の観察会

2024年月11月17日(日) 「きずきの森の観察会」

今日は宝塚市の「きずきの森」で観察会です。講師のI先生はこの緑地公園のを開くにあたり尽力され、今も保全作業ボランティアをしておられます。10時川西駅集合。駅の横には大きなセンペルセコイアがあります。
センペルセコイアの木の樹高は100mを越すこともあるそうです、葉は互生で常緑です。そして同じセコイアの木で黄葉するのがメタセコイアです。メタセコイアは1941年に大阪市立大学名誉教授の三木茂博士が、化石の中から見つけた球果から、これまでの物とは異なる部分を発見、新種として「メタセコイア」と命名されました。
それまでは化石でしか見つからなかったのですが、1945年中国湖北省(当時は四川省)で生きた木が発見されました。その後採集された種子がアメリカで育てられて日本に入ってきたそうです。今は日本各地でメタセコイアの木が見られます。こちらがメタセコイアです。葉は対生で、黄色からきれいなレンガ色になり落葉します。
そこからゆるゆると歩き、八阪神社のケヤキなどを観察して1時間半ほどで「きずきの森」に到着。入り口に観察できる植物や野鳥の看板があります。植物の看板は今日の講師のI先生ともう一人の先生が作られたものです。
きずきの森はとても広くていろいろな生き物を観察できます。今日もたくさんのグループが観察会を開いており、M先生にもばったり!暫くご一緒しました。
写真左側の大きな木はエドヒガンです。他にもシダレザクラ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、時期が少し遅れますがウワズミザクラなどもあります。春先にはたくさんのサクラが楽しめます。
   これはアベマキの木の木肌です。ブナ科のアベマキとクヌギ、葉っぱでの見分け方をいろいろ教えてい頂いたけれど、なかなか覚えられない…今日は見分ける簡単な方法を教えていただきました。アベマキは内側にコルク層があるので押すと弾力があります!
 こちらは木に付けられた動物の爪痕、3本あるのでタヌキだそうです。
この葉の丸く欠けた部分はハキリバチに切り切り取られた跡です。ハキリバチは切り取った葉で壁を作り、その中に花粉と蜜を混ぜて入れそこに卵を産むそうです。
きずきの森を整備されているボランティアの方たちの拠点のきずき小舎までに歩き今日の観察会は終了しました。

<本日観察した生物> 
 左:センペルセコイアの雌花のつぼみで、葉の先端に付きます。右、雄花のつぼみ、葉の根元に着きます。
   
 
左:センダン、「センダンは双葉より芳し」のセンダンは栴檀(ビャクダン)の事でこの木ではありません。 右:エノキ、葉の半分だけに鋸歯があり、側脈が3本あります。
   
 
サザンカの花。サザンカはおしべの一部が花びらに変化します。右は花びらに変化しかけたおしべ。
   
 
 左:ノブドウ、右:ランタナの実 
   
 
左:トウネズミモチの実、右:イヌコウジュ
   
 
左:テリハノイバラ、右:ヨメナ 
  
 
左:スズメウリ、右:アカネ
   
 
左:フユイチゴ、右:ノササゲ
   
 
左:イヌホオズキの花、右: イヌホオズキの実
   
 
 左:クモラン、右:ミノウスバ
   
 

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