屋久島トップ第二日目縄文杉登山

写真・水と緑の島 屋久島

第二日目 9月6日(土) 縄文杉登山

ホテルの朝

縄文杉登山メンバー6名は5時ホテルロビー集合。4時50分には全員ロビーにそろった。出発前に屋久島野外活動参加誓約書と病歴及び体調調査票なるものを全員で記入。記入しているうちにだんだんと不安が募ってくる。縄文杉までの道のりの遠さを感じる・・・・大丈夫か???しかも「高所恐怖症ですか?」という質問も。どんなところ通るのか・・な。ホテルから朝食と昼食用のお弁当をもらう。以外にかさばり、重い!それぞれにブツブツと言いながら荷物をまとめる。外は暗く空を見上げてみると、北斗七星が綺麗に光っている。
5時10分迎えのマイクロバスに乗り込み、いざ出発。途中JRホテル屋久島により、参加者をピックアップ。そのまま縄文杉に向かっていくのかと思ったら、途中で迎えのバスに乗り換え。バスには既に大勢の人が・・・私たちが乗り込んで満杯。
本日の行程は荒川登山口からトロッコ道、大株歩道を経て縄文杉まで22km、約10時間の登山。がんばらなくっちゃ!
縄文杉登山ルート

最高齢グループ!?

ガイドの代口さんここから荒川登山口まで1時間。荒川登山口に着くまでにグループ分け、5人から7人に1人のガイドさんが付く。私たちのグループは最後に名前を呼ばれた。しかも最高齢のグループとか。ガイドさんも最高齢、最熟練者の代口さん。荒川登山口バス到着後、グループに別れホテルから持参のお弁当を食べる。少しでも荷物を軽くしたいと、完食。出発前に準備体操。いつものツアーなら写真をパチパチといくところなのだが、どうもいつもと気持ちが〜〜違う。

それでも出発前に6人そろって1枚。7時前ゆっくりとしたペースで出発。これからトロッコ道を8.5km、険しい山道を2.2km、高低差680m、10時間かけて縄文杉に会いに行く。途中代口さんから屋久杉の話し、植物の説明を聞きながら「意外と楽」なんて思いながら進む。2.6km地点小杉谷小中学校跡に到着。小休憩(短い!)「こんなんでは5時に荒川登山口まで帰れないかも」とガイドの代口さんがポツリ。私たちが乗ったバスのグループの中で私たちのグループが最後尾とか。最高齢だから遅いと言われたくない〜と出発。
トロッコ道を出発小杉谷休憩所
トロッコ道を出発!                 小杉谷休憩所

黙々と道を歩く・・・

延々続くトロッコ道出発してから5.4km、 三代杉に到着。1代目はおよそ1200年を生き、その倒木の上に2代目が発芽、2代目は1000年を生き、3代目は株から芽を出し350年生きている。すごい世代の移りかた・・・。

次に出会ったのが仁王杉。大株歩道入口でトロッコ道も終わり。8.1km歩いて標高910m。これからおよそ2.5kmで標高1280mまで急な登りが続く。ここでトイレ休憩。ここが縄文杉まで最後のトイレということでみんな必ずここでトイレ休憩をとるとか。木で作られた横幅50cmほどの階段、岩場、木の根っこ、歩きにくいうえに急な登りばかり。すぐに息切れ。メンバー一人の足がつってけいれん。立ち止まってはけいれんを抑え、もくもくと歩く。よく頑張るな〜と感心

ウイルソン株に到着!

大株歩道入口からウイルソン株までの800mがどんなに長く感じられたことか。それでもウイルソン株までたどり着いて、アーあのウイルソン株まで来ることが出来た〜と感激。10畳ほどのウイルソン株の中はたくさんの人、見上げるとハート型に見える空。代口さんが「ハイ、次」と言ってハートに見える場所に身をかがめ、次々にカメラを受け取り、シャッターを押す。きれいにハート型に写っていました。その場所でしかきれいなハート型に見えないようです。ここでしばらく休憩。6人そろってウイルソン株の前で記念写真。

メンバー2人が植物観察と写真をゆっくり撮りたいということで、ここから引き返すことになった。17時荒川登山口での再会を約束して残り4人、縄文杉に向かって出発。縄文杉まで1.9kmの看板を見て、「あと1.9kmなんだ」と短さにうれしくなって言うと、代口さんが「看板はね」と一言。後で分かった。急坂の1.9kmと平地の1.9kmがどんなに違うかが・・・・・。
ウイルソン株の前でハート型の空

ここは地獄の一丁目、でもまだまだ・・・
味噌汁「ここから地獄の1丁目が始まるよ」と代口さん。え!どんな地獄。けいれんしたメンバーも昼食まではと地獄の1丁目を進んでいく。昼食場所に到着。いくつものグループが既にお弁当を食べている。ホテルで準備してもらったお弁当をひろげる。おにぎり、しゃけ、卵焼きなどがぎっしり入っていた。
いつもならこんなお弁当で〜すとシャッターを押しているところだが、そんなこと頭にチラッとも浮かばなかった。代口さんが「コーヒーと味噌汁どっちがいいですか?」と聞いてきた。即座に全員「味噌汁!」近くの湧水を沸かし、入れてもらったアツアツのお味噌汁美味しかった!!これは1枚パチリ

少し体力も回復。これから地獄の2丁目が待っているので、荷物は貴重品以外置いていってもいいですと言われたので、4人のリュックを隅っこにまとめて置き、飲み物、カメラを持ち出発。いったい地獄は何丁目まであるのかと不安。それでも4人頑張って大王杉通過、夫婦杉に到着。夫婦杉までくればあと少しと思ったら、地獄の3丁目が待っていた。

やっと縄文杉と対面できた!

それでも最後の長い木の階段を上って、待望の縄文杉と対面。所説はいろいろあるようだが、樹齢推定3000年幹周り16.1m樹高30mの縄文杉。屋久島に自生する最大級の屋久杉。平成8年、登山者などが根元に踏み込むことがないよう展望台が作られ、破壊された周囲の植生回復、土壌改良などの措置が施された。縄文杉の前で記念写真。来れてよかった。会えて良かった。
縄文杉展望台展望台への階段

帰りは、なんとトップに・・・

20分ばかり展望台からの眺めを楽しみ、縄文杉と別れる。地獄の3丁目2丁目を過ぎ、昼食場所へ。下りもきつい!置いておいたリュックを背負いウイルソン株に到着。引き返したメンバー2人はどのあたりと噂しながら大株歩道入口まで、ここでトイレ休憩。帰りのトロッコ道はひたすら黙々と歩く。代口さんが常にトランシーバーでほかのガイドさんとお互いの場所を連絡しあっていたが、なんと出発の時最後尾だった私たちがトップを行っているとか。小杉谷小中学校跡も過ぎ、あとからのグループとの間もずいぶん開きがあるし、17時荒川登山口バス出発には時間的余裕があるということで小杉谷橋近くから河原に下り、冷たい水に疲れ切った足を冷やす。代口さんが「よ〜く冷やして」と声をかける。

30分ほど休憩を楽しみ、荒川登山口へ。ウイルソン株で別れたメンバー2人と無事合流。最後に軽い体操をして、代口さんと別れとお礼の挨拶をしてバスに乗り込む。バスの中ではほとんどの人が寝ていた。朝とは反対に途中小型バスに乗り換え、ホテルに。夕食のビールが美味しかった!
沢で休憩メンバー合流
ヤクスギランド散策はこちらへ

屋久島旅行記 一日目へ 旅行記トップへ 屋久島旅行記 三日目へ