ブラジルエコツアー

第7日目 マナウスからサンパウロへ  (4月1日)
今日は朝5:30にサンライズツアーに出発。すばらしい朝焼けと日の出を見る。日が出るまでは雲がばら色に、太陽が昇り始めると徐々に金色に変わり始める。
   

サンライズツアーの後ホテルに帰り、朝食。今日は丸いパン、ポンデケージョが出た。これもマンジョカイモの粉で作ったパンだが、モチモチとしておいしい。舟形のバイキング台の一番手前にあるの小さい丸いパンがそれだ。食事が終わるとすぐにジャングルトレッキングに出発。と言っても本当のジャングルに踏み入るのはとても危険なので、ホテルの裏側に作られたトレッキング用のコースを歩く。まずは身支度。靴下をズボンの上に重ねて虫が入ってこないようにしっかりと足首をガード。日本から虫除けスプレーを持っていったが、あまり効かないと言うのでホテルに備え付けの虫除けスプレーをつけて準備万端整った。

森の中を少し行くとぽっかりと開けた場所があった。ここは森を切り開いて畑にした跡なのだそうだ。朽ち果てた小屋のようなものが脇にあった。ここに人が住んでいたのかもしれない。地面は植物はあまり育ちそうにない砂地だ。降雨量が多くて、気温も高いアマゾンなのに、大地を守るものがなくなるとこんなにも簡単に砂地になってしまうのかとびっくりした。
途中で、ガイドさんがこの葉っぱをかんでみてくださいと言う。言われたとおり口に入れかむと・・・苦い!それも普通の苦さではない。何かと思ったらマラリアの特効薬キニーネを作る植物だと言う。アマゾンの原住民はマラリアにかかったときに木の葉をかんで治療すると言う。だが・・・ほんとに苦い。かなり後まで口の中に苦味が残った。

ジャングルの中にはほかにもいろいろな植物があったチューインガムの材料になるチクルが採れる木。燃やすと樹液(?)が溶けて接着剤になる木、樹皮を裂いてよるととても丈夫な紐になる木。その紐でミサンガを作ってもらったが1ヶ月以上たつのにまだ切れない。
最後に一番高い展望台に到着。標高60mで眼下には、まだ交じり合っていないアマゾン川が流れていてすばらしい眺めだ。今日は特に天気に恵まれ、黒い色をしたネグロ川が空の青さを映して真っ青に見え、水の分かれ目がよりいっそうくっきりとわかる。雨季なのにこんなすばらしい天気に恵まれてとてもラッキーだった。

いよいよリバーサイドホテルにも、アマゾン川にも別れを告げるときが来た。
きた時に乗ったボートに乗り、又マナウスに戻る。途中で又ボートに何度か出会う。右の写真のボートはスクールボートだそうだ。アマゾンの川に沿って住む子供たちを拾っては学校に連れて行くらしい。
   

船着場に到着。出発したときとは違う小さな船着場だ。空と水の青と草の緑に黄色の船が映えて思わずシャッターを切った。降りたところに雑貨屋があった。ここでサトウキビから作ったピンガを売っていると言うので買いに入る。一本4レアル(約160円)。トロピカルホテルでピンガを飲んで以来、自分のためのお土産はこれと決めていた人が多かった。迎えに来ていた旅行社のワゴンで空港に向かう。
  

マナウス空港に到着。3日間お世話になったT氏とI君、運転手さんに別れを告げる。空港の中にポンデケージョのお店があったので、おやつに食べることにした。ポンデケージョは6個入りをまとめて買ったが、飲み物はそれぞれ各人で頼む。すごい、ブラジルで買い物ができるようになった〜と感激。ただし指差しての会話だけどね。「旅の指差し会話帖」という本を持ってきたが、誰も取り出して使う機会がなかった。道中ずっと日本語のできるガイドさんが付いていてくれたからだが、次から次へと移動したので、本を取り出して悠長に会話している時間がなかったというのも事実。

15:05、バリグ航空RG2201にてサンパウロに向かう。いよいよアマゾンにお別れ。飛び立った飛行機から見るとアマゾン川が大地を浸している様子がよく分かる。川の周りは緑の濃いジャングル。
今回の旅行は期間は短かったが内容はとても充実したものだった。が、この次はもっとゆったりしスケジュールを組んでブラジルを訪れてみたいものだ。ブラジルのいたるところで見かけたハンモック。ホテルにも、ホームステイしたお宅にも置いてあった。リバーサイドホテルでほんの何分かハンモックに揺られたが、すぐに次の予定が入っていたので昼寝をするほどの時間はなかった。ベレン・マナウス間を船で移動するする人はにハンモックをつって数日間を過ごすのだそうだ。そんなのんびりした旅をぜひ体験してみたいものだ。ここで例によって機内食の紹介。
   

5時間ほどでサンパウロに到着。時間があったのでお土産を物色する。チョコレート、民芸品などを買う。ブラジルに到着したときに会えなかったF氏が来られた。H先生は着いたときに渡すはずだった手土産を渡してやれやれという顔。AAの搭乗に際しては厳しいインタビューある、とF氏。何?と思っていたら。「荷物の梱包は誰がしたか?」とか「何か託されたものはないか?」とか何項目にもわたっての質問。私たちのところには日本語のできる人が来てくれた。英語だったら全員終わるまでに何時間もかかっただろう。 

ハプニングその5:
サンパウロの空港でAAのカウンターでチケットに交換するときに全員何気なくパスポートと出国証明書を一緒に提出した。座席指定されて戻ってきたものをチェックすると、O嬢の出国証明書がない!受付の女性に「ない」と言っても肩をすくめるばかり。「これをなくすると出国できません」と念を押された例の書類だ。空港に来ていたF氏がに相談する。こともなげに新しい用紙を持ってきてさらさらと記入しこれを持っていくようにと言う。出入国のカウンターにその書類を提出すると、厳しい顔になり通してもらえない。どうやら入国したときの日付入りの印がないからダメだ、と言っているらしい。AAのカウンターの女性がなくした、と懸命に英語で説明を試みるのだが、首を横に振るばかり。日本に帰れないのか・・・。何分かの押し問答(といっても言っていることが伝わったかどうかは分からない)の末、やっと出国させてくれた。ほっ!!

ハプニングその6:
無事出チェックインも終わりを通ってやっと飛行機の機内へ、と思ったらドアのところにおじさんが座っていてストップをかけられてしまった。何か英語でぺらぺらとしゃべりかけてくる。何とか聞き取れたのが「ここまで来る途中で何か託されたか」と言う意味の言葉。即座に「No!No!」と答えると中に通してくれた。ところが「Yes」と答えたK嬢はその場で荷物を全部開けてチェックされてしまった。日本語では「はい、ありません」と答えるものね。英語は難しい!
22:55、AA962便にてダラスに向け出発。下はアメリカンで出された2度の機内食。