ブラジルエコツアー

第6日目 マナウス  (3月31日)
朝食は昨夜のレストランではなく、ホテル内部の食堂へ。やはりバイキングだがこのフルーツのコーナーを見てください。どこに行ってもこんな風にたくさんの種類のフルーツが!朝食のパンコーナーではコックさんがパフォーマンス。じっと見入っているおじさんの様子が面白かった。
  フルーツコーナーコックさん

ハプニングその4:
食事を終え無事チェックインを済ませいよいよアマゾン川のボートくだり。ホテルを出発したワゴンの中でM嬢が突然「ホテルにカメラを忘れたみたい」カメラありました!と騒ぎ出す。まだそんなに走っていなかったので急遽ホテルにUターン。その間に記憶をたどると、どうやらトイレの手洗い台の上に置き忘れたらしい。ガイドのT氏が「もうないでしょうねぇ・・・」ホテルに着き、急いでトイレに駆け込むが、ない・・・。トイレから出てくると突然日本人の観光客に「カメラ?」と声をかけられる。「そうです!」と言うとツアーの一人が見つけてフロントに届けたという。早速フロントに行くと、紙袋に入ったデジカメが!ガイドのT氏が「出てきたのは奇跡です」という。たまたま次にきたのが日本人観光客だったのが幸いしたのかも。M嬢は高々とカメラを掲げて車に戻ってきたが・・・気をつけましょう。

いよいよアマゾン川ツアーの始まりである。アマゾン川はネグロ川とソリモンエス川が合流してできる流れを言う。ネグロ川は黒い色をしており、水温が28度、ソリモンエス川は白っぽい色をしており水温が22度、比重と水の流れの速さの違いで二つの川は合流点からしばらく混ざり合うことなく流れていく。マナウスは合流点よりネグロ川を10kmさかのぼったところにある。今日はボートでネグロ川を下り、川の合流点を見学した後、今日の宿泊地、リバーサイドホテルに向かう予定。船着場にはこじんまりとした市場があった。果物がぶら下がった店先、それに例によって魚屋。おじさんがのんびりと店番をしていた。店を冷やかして歩くと巨大ななまずを写真に取りやすく持ち上げてくれたり、ピラニアの口をあけて鋭い歯を見せてくれたり、「この魚には舌があるんだ」とと言って口を大きく開けて見せてくれたり(魚って舌はないんだっけ?)サービス満点。小型の屋根つきボートに乗ってアマゾン川の合流点に向かう。
  果物屋さん屋根つきボート

アマゾン川の合流点はくっきり水の流れが分かれていた。この日は曇り空で写真では境目が分かりにくいですが。途中、ハンモックで休んでいる人を見かけた。アマゾン川沿いにある建物はすべて水位の増減を考慮して高床式。この小屋もそうだがとても簡単なつくりである。別荘?いったい何なのだろう。ジャングルの中を歩くより、水路で行く方が便利なのだろう、ホテルに着くまでに何隻ものボートを見かけた。
  ハンモックに座る男ボートのおじさん
 

リバーサイドホテルリバーサイドホテルに到着。このホテルはネグロ川とソリモンエス川の合流点よりさらに10km下流にある。目の前を黒と茶色のくっきり境目のある川が流れとてもすばらしい眺めだ。さらにこのホテルは午前5時〜8時と午後5時〜10時の間しか電気が使えないと言うエコロジカルなホテルだ。部屋には入ると懐中電灯とろうそくが用意されている。ホテルの周りではミツユビナマケモノや木登りトカゲ、野鳥などたくさんの生き物が見られた。

ホテルで昼食もそこそこに、ピラニアフィッシングに出発。朝は曇っていた空がこの頃から青空に。青い空が水に映えてすばらしい景色を楽しむことができた。アマゾンの水位は雨季と乾季では8〜10mも高さが違ってくる。今は雨季なので水位が高く川べりの木はほとんど水に浸かってしまっていた。ピラニア釣りは牛肉を針に刺して水面をバチャバチャたたいて音を立ててから針を沈める。なかなか難しくえさをとられてばかりだがやっと6匹釣り上げた。これで夜のおかずは確保!
  水につかった木 釣り上げた黒ピラニア
ピラニア釣りの後は浸水林を見学。木が茂っているのだが、その下は水面。水面に出ている部分だけを見ているとどこにでもある森と変わらない感じを受けるのだが水面下に数メートルもの幹があるのだ。乾季に来て木の様子をもう一度見てみたいものだ。浸水林の奥に現地の人が住んでいるところがあった。移動はやはりボート。
   

カピバラおじさん浸水林の次は、ゴムの採取のデモンストレーションを見に行く。このおじさんはカピバラおじさんと呼ばれていて、とてもお酒が好きだとか。ゴムを採取して煙でいぶしながら大きなゴムのたまにしていくところを見学する。その後一人ずつゴムの木に実際にゴムの木に傷を入れてみたが斜めにすっと切るのが結構難しい。ゴムおじさんに「お〜、木がかわいそう(ガイドさん訳)」と言われてしまった

野生のイノシシその次にアマゾン川沿いに住む民家をたずねる。やはり高床式の住宅である。このお宅ではミツユビナマケモノを飼っている。本当にゆっくりした動きである。手足が長くてとてもひょうきんな顔をしている。代わる代わる抱っこしてみる、と言うよりは両手で胴の部分を抱え、ちょっと体を離して持つ・・・。動物好きのS嬢はさらに幸せそうにほおずり。子供が4人ほどいて、私たちの周りを遠慮がちにうろうろしている。一人の子供がかわいいお猿さんを連れてきた。ペットにしているんだそうだ。交代でそのお猿さんを肩に乗せさせてもらった。裏には野生のいのししが2匹放し飼いに。名前はなんとロミオとジュリエット。小さい子供がいのししを抱っこして見せた。私たちも触ろうとすると「これは慣れた人でないとダメ」といわれてしまった。

夕焼けそろそろ日が暮れかけてきた。日没の夕日が観賞できるポイントに向かう。だが一番よいポイントに行き着いたときには残念ながら太陽が沈んでしまっていた。が、途中で見た夕焼けとジャングルのシルエットも最高だった。

ワニまだまだ今日の予定は終わりではない。夕食後今度はワニ狩りに。ボートに乗ってサーチライトで水面すれすれを照らす。動物がいると、目が反射してきらっと光る。ボートで出発してから程なく、ガイドさんが一匹の子供のワニを捕まえた。動物好きのS嬢が例によって持たせてもらう。ワニを両手でつかんでにっこり。途中でヨタカもみかける。ガイドさんが、あそこにいる、と言うのだがわれわれにはなかなか見つけることができない。夜、ホテルに帰って交代でシャワーを浴びていると、ぷっつり電気が消えた。しまった10時になってしまった。カメラの充電池やバッテリーの充電は終わっていてやれやれ。