第3日目 キュランダ観光 (9月10日)
写真は今回3泊したメルキュール・ハーバーサイドホテル。市街地から少し離れているが前の海岸ではたくさんの鳥を見ることができた。ホテルの朝食はバイキング形式で一般的なコンチネンタルのメニューのほかに味噌汁などの日本食も用意されている。昨日ツアーの人に聞いたところでは現在ケアンズに600人の日本人観光客が滞在しているとのこと。日本語が市内にあふれ、店には日本人の店員がいて、日本食が用意されると言うのもうなずける。最終日は隣のアカシアコートホテルに朝食をとりに行ったが、メニューはほとんど同じ。ここでは日本食は用意されておらずハーバーサイドのほうが少しバラエティに富んでいた。

9:30ホテルの前にバスが到着した。本日のガイドは水野さんという日本人。運転手はニールさん。ニールさんはリチャードギアに似た年配の方でわれわれはひそかにリチャード・ギアのお父さんと命名。バスは次々とホテルを回り、キュランダ一日観光の人をピックアップしてしていく。バスに乗り込むとまず「シートベルトを締めてください」と言われる。オーストラリアではバスもシートベルトを締めていないと罰金を払わされるそうだ。さらにバスの中では飲食禁止。ただしフタのできるペットボトルの飲料は持ち込みOKとのことである。

さあ、スカイレールで空からの観察

スカイレールのカラボニカ駅に到着。スカイレールは1995年に建設された全長7.5kmのロープウェイ。昨日ちょっとだけ足を運んだバロン渓谷国立公園を上空から見ながらキュランダ駅まで私たちを運んでくれる。この熱帯雨林は1億2千年前にオーストラリア大陸全体をおおっていた巨大な森林の一部だと言う。ロープウェイ建設の際は熱帯雨林保護のため全ての支柱はヘリコプターで現場まで運ばれた。途中のレッドピーク駅、バロンフォールズ駅では途中下車して熱帯雨林の中を散策もできるが、私たちはどこにも降りずにキュランダ駅に直行する予定。乗り場のところにロープウェイから見られる熱帯雨林の植物を解説した日本語パンフレットがおいてあった。ロープウェイの支柱には番号が振ってあり、その番号のあたりで見られる植物が解説してある。木の上部にバスケットファーンがくっついているのを発見。これは文字通りかご(バスケット)の形をしているので高いところから見てもよく分かる。しばらく行くとキュランダ鉄道の線路が見えてきた。この鉄道は帰りに乗る予定。バロン川の上を通過しバロンフォールズ駅に到着。バロンフォールズが見える。この滝は帰りに鉄道の駅からも見ることができる。今は水量が少ないくちょっと勢いがないのが残念。.キュランダ駅に着く少し前で白い鳥が飛ぶのを見た。多分白オウム(キバタン)だと思われる。

アーミーダックで熱帯雨林へ

キュランダ駅に到着。駅では先回りしたバスが待っていた。バスに乗り込み、レインフォレストステーションへ。ここではアボリジニのダンスショー、動物園内散策、トロピカルフルーツ園の見学、水陸両用車のアーミーダックでの熱帯雨林内見学などが楽しめる。トロピカルフルーツ園を散策。その後動物園に行くかアボリジニのショーを見るか選択を迫られアボリジニのショーを見る。見た後、やはり動物園に行けばよかったかな、とちょっと後悔する。ショーを見た後、ツアーの人たち全員でアーミーダックに乗る。アーミーダックとは第二次世界大戦中にアメリカ軍が使用していた水陸両用車のことである。これに乗り熱帯雨林の中を散策?!する。途中で水トカゲ発見。キュランダではあまり野鳥の姿を見かけなかったが、何かよく分からず、それでも鳥だ!と言うことでとりあえず(!)カメラに収めた鳥が2匹いたが後で日本に帰って確かめてみるとモリショウビンヨコジマカッコウサンショウクイと言う鳥だということが判明。日本ではカワセミの類は一度もカメラに収められなかったので感激。やはりケアンズは鳥が多く、また人に近いところにいるんだと再認識した。アーミーダックが出発地点に戻る少し前で目の前を何か青いものがひらひらと飛んでいった。「あっ、ユリシーズ!」と目にした人たちが大騒ぎ。この青い美しい蝶は見ると幸せになると言われている。ユリシーズを見たのはこのとき限りで残念ながら写真に撮ることはできなかった。アーミーダックで熱帯雨林を見学の後、同じ場所にあるレストランで食事。バイキング形式でお肉は焼き立てをお皿に入れてもらえるのだが、これが固かった・・・。昨日のホテルのお肉の味を思い出しつつ奥歯で噛みしめる。

キュランダ村散策

食事の後はキュランダのマーケットに行って散策。キュランダ村は1960年代に自由なライフスタイルを求める人々が移り住んできたが、その後観光業が盛んになるに従って、土産物屋やカフェレストラン、アボリジニ製品などが売られるマーケットに変わってきた。ケアンズで売られているブランド品のような衣類から芸術的な作品、民芸品までさまざまなものを売る店が並んでいる。。しばらくお店を店を冷やかして歩く。写真はキュランダビレッジセンター入り口にある標識。

キュランダ鉄道に乗る

マーケット散策後はキュランダ鉄道でケアンズに戻るためバスで駅に移動。このキュランダ鉄道はもともとは100年以上も前にケアンズ西部の山を越えたハーバートンで働いていたスズ鉱夫達に物資を運ぶために敷かれたもの。現在は木造のレトロな客車が観光鉄道としてキュランダーケアンズ間を一日2往復している。所要時間は1時間45分。

キュランダ駅入り口          木造のレトロな列車

レインフォールズ駅で途中下車、さて地上から見た滝は・・・

3:30キュランダ駅を出発。列車の内部も木造でとてもかわいい。この列車にはゴールドクラスの車両がある(もちろん料金は高い!)普通の列車が赤い塗装なのに比べゴールドクラスはシックな緑の塗装、外に打ち付けてあるプレートも真鍮のぴかぴかのもの。残念ながら普通クラスに乗ったので中の様子は分からないが、専用のガイド(旅行社のではなく)や、飲み物のサービスが付くようだ。写真左が普通車のプレート、右がゴールドクラスプレート。
しばらくしてバロンフォールズ駅に停車。ここで風景を楽しむため少しの間停まるので車両から降りて滝を見学。来るときにスカイレールから見たのと同じ滝だが真横から見てもやはり水量が少ないのでやや迫力に欠ける。出発5分前に汽笛の合図が鳴り、また列車に乗り込む。しばらく行くとガイドさんからシャッターチャンスですよ!と声がかかる。窓から覗くと列車がカーブを大きく曲がっていくので長い車両を写すことができる。みないっせいに窓からカメラを突き出しパチリ。次にストニークリーク滝を通過。やはりこのときもガイドさんからのアナウンスがある。この滝は列車の右側(山側)にある。下の写真は左より、バロン滝、カーブを曲がる列車、ストーニークリーク滝。バスの配車の関係で終着駅のひとつ手前、フレッシュウォーター駅で下車する。

今夜はご馳走!

海に面したケアンズなら魚介類を食べなきゃ損!と言うことで今日の夕食はシーフード料理の「カニーズ」を予約。マッドクラブとロブスターの盛り合わせを半々に頼む。スープはロブスターのビスク。前菜はワニ肉入り春巻き、カンガルーの串焼き、サーモンのマリネ。カンガルーの肉は癖もなくおいしかったがワニ肉はにおいが・・・と言う人がいた。ただし、これはワニ肉のにおいではなくて春巻きに使ってある香辛料のにおいだったかもしれない。翌日のバーベキューでもワニ肉が出たが(このときはそのものを焼いてあった)全然においが気にならなかった。そしてメインのシーフードの盛り合わせにはマッドクラブ、またはロブスターが半身にエビ、カキ、ホタテ、ムール貝、フライドポテトなどなど。魚介類を堪能。日本で食べるときのような繊細さには欠けるけれど(カニを食べるときは上品にはできないよ、との声あり!)すごいボリュームで満足。ただしフルーツのスイカは味も水気もなかった、ケアンズでは果物はどれでもおいしいと思っていたので少しがっかり。後はアイスクリーム、コーヒー、自家製ビスケットで満腹。