
| 第3日目 島内観光地めぐり 11月2日(月) | |||||||||
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今日はのんびりできません |
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済州島滞在の最終日。昨日同様朝8時にロビーに集合しホテルの外の食堂に行く。今日の食堂の名前は聞き漏らしてしまった。メニューはアワビのおかゆ。付け合わせはキムチ3種、ナムルにポテトサラダ。久しぶりに食べるポテトサラダが美味しかった。アワビのおかゆは肝が入っていて薄い緑色をしている。結構こってりした味で好みの分かれるところ。ガイドのソンさんより「今日はたくさんのところを回りますから余りのんびりしてはいられません」とのお達しがあった。昨日はオルレを写真を撮ったり植物を観察したりしながら本当にゆっくり歩かせてもらったものね。 |
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パークサザンランド |
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食事を終えてまず向かったのは太王四神記のオープンセットが公開されているテーマパーク、パークサザンランド。入り口に場内案内図とドラマの場面の写真があった。残念ながらドラマは見ていないのだがファンの人たちにはたまらない場所だろう。ここには1500年前に 作られた宮殿や太学、権力者の邸宅、市場や居酒屋が再現されていて当時の生活ぶりがうかがえる。セットの敷地の中の堀のカモが浮かんでたので写真を撮ろうとしたらなんとデコイだった。堀での向こう側でカササギを発見。カササギは「サギ」と名前が付いているがカラス科の鳥。「カチカチ」という鳴き声から日本では「カチガラス」とも呼ばれている。この鳥は韓国の国鳥になっている。 |
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菜の花畑を駈ける・・・ |
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| 韓国ドラマの一シーンで菜の花畑やススキの野原を女性が『私を捕まえて・・・」と言って駈けるシーンがあるんだそうだ。(すみません筆者は見たことがないのでよく分かりません)すると、恋人の男性が「そんなに走ったら危ない、危ない」と言って女性を抱っこしたりおんぶしたりするらしい。ミス・ソンが言うには「済州島でそんなことをしたら男性はどうすると思います?」「ああそう、さあ行って、行って!」で終わりだそうだ。これは後に出る済州島の「三多」に関係する。女性はいくらでもいるから・・・と。「やさしいのはソウルの男性」ときっぱり。でもこう言いながらも話の途中にご主人のことが頻繁に出てきますねぇ。 | |||||||||
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溶岩洞窟「万丈窟(マンジャングル)」 |
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![]() 済州島は火山の噴火でできた島で島内にはたくさんの溶岩洞窟がある。今回訪れたのは14.3kmと世界最長を誇る万丈窟。と言っても一般に公開されているのは第2入り口から1kmだけ。溶岩洞窟は日本にある鍾乳洞窟とは違い、変わった形の鍾乳石などは余り見られない。見学できる範囲で目に付くものは溶岩が流れてできた溶岩漂石の亀石と天井から溶岩が滴り落ちでできた溶岩石柱ぐらいだがそのトンネルの大きさには圧倒される。足元は多少でこぼこしてはいるもののほとんど平らで歩きやすい。入り口近くの壁にコウモリが一匹止まっていた。ミス・ソンが子供の頃には入り口近くにたくさんのコウモリがいたそうだが、最近はほとんど見かけないとのこと。たくさんの観光客が押し寄せるようになったので奥のほうに避難?してしまったのかも。内部をフラッシュをたかずに高感度(ISO1600)で撮影してみるとこんな感じです。 |
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ソヌプ民族村 |
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ソヌプ民族村は昔の家屋や生活をそのまま保っている。村の人たちはその生活習慣や住まいを維持することで補助を受けている。税金がない、高校まで無料、など。萱葺きの家だが、中には電気・ガス・水道が来ているという。でもやっぱり不便だろうなぁと思う。家の壁は石で作られ、屋根は強風から守るために縄ででしっかりと垂木にくくりつけられている。とても日本語のお上手な村のボランティアガイドさんに案内してもらう。まずは済州島の「三無」の説明。済州島にないもの三つ「泥棒・乞食・(泥棒を防ぐ)大きな門」。厳しい自然の中での生活で相互扶助の精神を大切にしてきたためと言われる。入り口の3本の棒、3本とも片方がはずされていたら「家にいます」、1本だけ掛かっていたら「ちょっと近所まで出かけます」、2本掛かっていたら「半日程留守にします」、3本とも掛かっていたら「しばらく留守にします」という意味だそうだ。 ほかに馬に引かせる石臼(あ馬もいました、小さくて可愛かった)、藁を通して雨水をろ過して水をためる装置、黒豚が排泄物を食べてくれるトイレ(囲いも何もない!)、水を汲みに行く甕(10Kg!)、赤ちゃんを入れておくゆりかご等。 一通り説明が終わると、とある家に連れ込まれ、冬蟲夏草、五味子茶、馬の骨の丸薬の宣伝販売が始まった。うわぁ、やっぱり。五味子茶はアザミの蜂蜜に五味子の実を漬け込んだものでアレルギーの咳にもよく効くらしい。味も甘酸っぱくて美味しい。風邪を引くと必ずしつこい咳に悩まされるので、この際1本購入。冬蟲夏草は漢方薬として有名。この村落の萱葺き屋根は7年に一度葺き替えるのだそうだがその際に、萱葺きの中でこの冬蟲夏草が取れるんだそうだ。馬はいわずと知れた済州島の名産。最後にガイドさんからリピーターの皆さんが日本からでも注文できるようにと名刺を手渡された。すごい、村の様子は素朴だけれど住んでいる人はたくましい! |
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お昼は海鮮鍋! |
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民族村の門を出たところにある食堂で海鮮鍋をいただく。この日はとても寒くオンドルが入っていた。「うわぁ、暖かい」と思わず床にほおを摺り寄せてしまった。海鮮鍋はそんなに辛くなく中に入っていたのはエビ、ムール貝、アワビ(トコブシ?)、アサリ。魚介類は小さめで鍋を食べたという気はしなかったがダシが出ていてスープがとても美味しかった。御飯をスプーンですくってスープに浸しながら食べると最高!寒い日だったので暖かさも美味しさを後押ししていたに違いない。 |
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島の「三多」 |
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| 民族村のガイドさんの話に「三無」が出てきたが島には「三多」もある。「石・風・女」だ。一つ目は石。火山島だから島全体が石でできているのでその石を活用していたるところに石垣が作られている。石垣が境界を示しているのはもちろん、風を防ぐ防風石垣やお墓の周囲を囲う石垣もある。石垣をよく見てみると、きっちり積まれているのではなく隙間がかなり開いている。風が吹いたときにこの穴を通り抜けるので塀が倒れることがなく、風も弱められる。石はポンと積まれてあるだけなので崩れないか気になるが石自体が重く押しても倒れることはないという。 | |||||||||
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| 二つ目の風。強い季節風が吹き、台風の通り道に当たる済州島は一年中風が強い。防風のために石垣が作られ昔の建物は屋根が低く作られている。三つ目の女は、風が強いことと関係がある。かつては漁業で海に出て遭難する男性が多く、必然的に女が多くなった。さらに済州島の女性は男性が漁師として海に出ている間畑仕事をし、海女として働く。女が多い」は生活力が強く勤勉であるという意味を含んでいるとも言われる。ガイドのミス・ソンもこの三日間朝8時から夕食が終わる時間まで我々とお付き合いしてくださった。大変ですね、というと家がKALホテルに近いのでKALホテルのお客さんのガイドをする時はとてもラッキーといっておられたが、まさに勤勉な済州島の女性である。 | |||||||||
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城山日出峰(インサンイルチュルボ) |
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城山日出峰は浅い海の海底火山が噴火してできた山。高さは182mだが海にそそり立つ王冠のような形をしたとても美しい山だ。特に空から撮った写真はすばらしい。観光地として訪れると、地上からの景観しか楽しめないがそれでも美しい景色が楽しめる。ここから見る日の出はすばらしいということでこの山の名前の由来にもなっている。麓から山頂まで往復約1時間で階段が整備されていて登りやすい。ただこの日はとても風が強くミス・ソンは「危ないからお勧めできない、自己責任で登ってください」と。しかし4名が山頂を目指す。残りのものは途中まで上ったり、登らず麓で散策したり。上からの眺めはすばらしい。下山の途中でなんと階段を女性をおんぶして降りている男性を発見。下で待っていたミス・ソンに「ソウルの男性を見ました!!」と早速報告する。いやぁ、優しい気持ちはいいけれど、おぶわれて降りる方がもっと危ないような気もするのだが。 |
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サングムブリ |
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丘の上にある大きな噴火口。溶岩や火山灰の噴出を伴わず、水蒸気の爆発によってできた噴火口。周囲が2kmもあり、火口の中にはさまざまな植物が生い茂っている。周りにあるススキの原野が幻想的。ここにもお墓があった。石囲いの中に土が盛ってあり、小さな石碑が立っている。こんなところにあるのはいったい誰のお墓だろう。余談だが済州島では土葬が一般的。街のあちこちで石垣に囲まれたお墓を見かける。土地が足りなくなりませんか?と聞くと少しずつ土葬は減っているとのこと。でも今でも80%ぐらいは土葬だそうだ。移動の途中で共同墓地を一箇所だけ見かけた |
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探してみましょう |
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| 空港に着いたときはなんとも思わなかったのだが、市内を回るにつれてあれ?と思ったのがトイレマーク。なんともおおらか!気が付くのが遅く写真は4枚しか撮れなかったが皆さんも済州島に行った折にはぜひ探してみてください。 | |||||||||
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いよいよお別れ |
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3日間の楽しい旅行も終わりに近づいた。登山もトレッキングもずっと付き添ってくださったガイドのソンさんともいよいよお別れ。空港でハグして別れを惜しむ。今度来る時も絶対ソンさんにガイドを頼みたい。19:05初のKE733便で関空へ向かう。左は最後の機内食。済州島名産のミカンのジュースが付いていた。関空到着は八時半。皆さん。お疲れ様でした。 |
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