今年度のオプショナルツアーは韓国・済州島でした。韓国最南端に位置し、美しい自然の残る島です。今回は韓国で初めて世界遺産に指定された漢拏山、溶岩洞窟、城山日出峰等をたずねました。さらに最近開発されたウォーキングコースでのんびり自然の中を歩きました。済州島の簡単な地図を載せておきます。
第一日目 10月31日(土) 関空〜済州島

関空の朝
朝7時半関空集合、と言うことで中には始発のバスでは間に合わず関空行きリムジン乗り場までタクシーで乗りつけたものも。今回は海外へ行く!と言う気が余りしなくてのんびりした気分。荷物も2日前まで全然用意していなかったし・・・。2日目から天候が崩れ気温がぐっと下がるということはインターネットで調べて分かっていたので防寒対策・雨対策はバッチリ。まずは荷物を預け、チェックイン。搭乗口の第9ゲートに行くと、ん?なんだか見覚えのある風景。そうそう、おととしのケアンズ旅行は出発が第6ゲートでちょうど通路を挟んで反対側。あの日は関空ーケアンズ便初就航の日で華々しいセレモニーがあったっけ。今日は至って静か。

あっという間に到着
KAL機内食9:30発の済州空港KAL734便に無事搭乗。たった1時間50分のフライトだから朝食は出ないものと思い、ゲート近くのお店で軽く食事を済ませる。ところが乗ったとたんに朝食のサービスが始まった量は少ないけれど、ばら寿司とフルーツ、それに緑茶。美味しくいただきました。

11時15分済州空港到着。空港には3日間ガイドをしてくださる宋(ソン)さんがお出迎え。日本語がとてもお上手な美人のガイドさんである。3人のお子さんがいらっしゃるが、ツアー中は「私のことをミス・ソンと呼んでください!」と。朝早くから夜遅くまで、オルレトレッキングからオスンセンオルムの登山まで何から何までお世話になった。お約束の記念撮影を済ませ、マイクロバスに乗り込む。

ますは腹ごしらえ
ちょうどお昼、済州島でのはじめての食事は石焼ビビンパ。日本でもおなじみのメニューだけれど本場の味はどんなかしらとちょっとワクワク。「七億兆」というお店に入る。ビビンパと韓国式味噌汁とキムチ・ナムルが出てくる。韓国式味噌汁と言っても味はほとんど日本のお味噌汁と一緒。ビビンパは日本で食べるものよりもうんとあっさりした味付けだった。コチュジャンが小皿にタップリ入れておいてあり、これを好みでかけて食べる。だから薄味なのだろう。これから毎食お目にかかることになったキムチとナムル。これはお代わり自由で、なくなりかけると頼まなくても店員さんがドサッと入れていってくれた。お昼に出たのは白菜キムチと豆もやし・セリの一種のナムル。セリと説明があったけれど細長くてニラに似た感じの野菜だった。キムチをビビンパに混ぜて食べても美味しかった。キムチは店によって結構味が違い、ここの味が一番私の好みだった。
ビビンパ丼 ナムル・キムチ

誕生日にはわかめスープ
お味噌汁にわかめが入っていたのだが、ここでガイドさんより解説あり。韓国に人は誕生日には必ずわかめスープを食べるそうだ。理由は?女性が子供を生んだ後、血液をきれいにして体によいものとしてわかめスープを必ず食べるのだそうだ。だから誕生日には母が食べたものとして記念にワカメスープを、と言うことらしい。ただ誕生日でも絶対食べないときがある。それはいつ?実は試験の日。理由はツルツルすべるから。

竜頭岩に行く
お腹がいっぱいになったところで近くの竜頭岩を見学しに行く。済州島は今から70〜120万年前の火山の噴火でできた島。島全体が火山岩と火山灰土でできている。竜頭岩は海に突き出たまるで竜の頭のように見える岩。荒々しい自然の造形だが、写真を撮る位置によっては背景に大きなビルが入り込むのが残念。海岸では海女が取って来たアワビ・タコ・ホヤなどをたらいに入れて売っており、をその場で調理して食べさせてくれる。お客さんが座っているのは風呂桶、なかなかよいアイデア。海岸は火山岩がごろごろしている。
魚介類を売る人 魚介類を食べる人

済州島民族自然史博物館

竜頭岩を後にし済州島民族自然史博物館へ向かう。ここは済州島独自の自然や文化が展示されている。入り口には溶岩が固まった後中にあった木が燃え尽きて中が空洞になった岩が展示されている。展示館に入る手前に大きな石の石像(トルハルバン:石おじさん)が立っている。済州島は石の多い土地でいろいろなところに石が使われている。トルハルバンは済州島の守り神と言われ、右手を上に上げている像は知識を、左手を上に上げている像は健康を表していると言う。妊婦が鼻に触ると男の子が生まれ、耳に触ると女の子が生まれると言われている。館内は残念ながら撮影禁止。中は済州島の生き物や、古くからの生活習慣を蝋人形で再現したものが展示されている。屋外には石を使った生活用具が展示されている。

ホテルにチェックイン

ホテルのロビーで一休みチェックインできる時間になったのでいったん済州KALホテルに行く。ホテルで円をウォンに両替。韓国のホテルは歯ブラシ・歯磨きがないというので各自用意していたが、なんとシャンプー・リンスも有料だった。それでは、とホテル斜め向かいにあるコンビニに旅行用のセットを買いに走る。いくらだったかな?とレシートを見るが、全部ハングルでさっぱり分からない!漢字があれば何とか分かるのだけど。日付でそれらしきレシートを見つけたが500ウォンと4500ウォンのものを買っている。はて、何を買ったっけ?シャンプー・リンスは多分4500ウォンの方だろう。

トケビ道路へ

荷物を置いてまたマイクロバスに乗り、今度はトケビ道路へ。この道は下り坂になっているのに周りの風景などによる錯覚で上り坂のように見える場所。たまたまここで停車した人が、車が坂の上のほう(と思われる方向)にずるすると下がりだしたのでこの不思議な場所を発見、、今では結構な名所になっている。私たちが行ったときにも他に大勢の人たちが見物に来ていて、道の真ん中で車のエンジンを切ったり、ペットボトルを転がしたり、水を流したりしていた。確かに立っているとどう見ても上っているように感じられるのに水は坂の上に流れていく!

さあ晩御飯!
晩御飯は韓国名産黒豚の焼肉。煙の排気筒が天井から蛇腹ホースでぶら下がっているのが面白い。確かにこの位置だと効率がよさそう!今回の付け合せは白菜キムチ、対ズもやしとセリのナムル、タマネギのスライス(味付け)。お肉はすでにたれに漬け込まれてあり、網の上で焼いてサンチュにタマネギと一緒に乗せ、コチュジャンを塗って食べる。キムチを一緒に巻き込んでも美味。今日はTさんのご主人の誕生日。みんなでワインを注文してお祝いする。ワカメスープも出てきたので、韓国式にちゃんとお祝いができましたね!と全員から祝福される。
 

キツネとタヌキは何処にいる?

ミス・ソンが日本語の会話を習っていた時のお話。2人の人が会話をしている。

「私はタヌキ」「私はキツネがいい」

そこで先生の質問。「さてこの2人はこの後何処へ行くでしょう?」
ミス・ソンの答えは動物園。先生は「NO!NO!レストランです」「???」

私たちだったら当然「そば・うどん」が省略されていると分かるけど。説明されるまで訳が分からなかったそうだ。「日本語は難しいと思いました」・・・いえいえ、こんなにしゃべれるなんてすごいことです。
二日目へ