第5日目 バルーン体験 (9月12日)
さあ、早起きだ!

今日はバルーンに乗る日。参加者は5名。気球は気流が安定している朝早くが最適ということで朝4時半にホテルに迎えが来る。目覚ましで3時半に起きて身支度を整えホテルのロビーに集まる。早朝で、高原でのフライトということでみな長袖を着込んでいる。送迎バスがやって来てピックアップしてくれた。さらに途中の休憩所で1回目のフライトに載る人と2回目のフライトに載る人を別のバスに一まとめにするためにバスを乗り換える。

真っ暗な中をアサートン高原へ

昨日も行ったアサートン高原のマリーバへ向かう。高原に近づくにつれて霧が出てきた。それでも運転手君はがんがん飛ばす。そっとメーターを覗いてみると90km、制限速度内ではあるけれど・・・。

気球を膨らませる

やっと目的地に着いた。まだ真っ暗なのでどうなっているのか分からない。しばらくするとガスバーナーが点火されゴーという音とともに大きな炎が見え始めた。徐々に気球が膨らみ始める。大きい!気球が膨らむと、次第にゴンドラが立ち上がり始めた。気球のゴンドラ内は真ん中がパイロット席でガスボンベが置かれてあり左右がそれぞれ2つに区切られている。ひとつのブースに4人乗り込めるので一度に16人が乗れる。最初にランディングスタイルの説明があった。気球の外側の壁についているもち手を握り、後ろの壁に背中を付けて中腰になる。カメラは首に提げたままだと顔にぶつかることがあるので必ずはずして手に巻くように、との指示がある。気球に持ち込めるものはカメラ、ビデオ、サングラス、帽子のみ。用意が整ったところでいざ、乗船。

ふわり、上昇

アレッ?いつの間に?という感じで気球が浮かび始めた。いつ地面から離れたのか分からないくらい静かな出発。他のバルーンも次々と上昇を始めた。ようやく空が白み始めたがまだ太陽は出ていない。下界は霧が覆っていてまるで墨絵ような雰囲気。この気球は高度1000mまで上昇するらしい。霧のない部分は畑が繋ぎ合わされたパッチワークのように見えてとてもきれいだ。時折上がったり下がったり、360度風景が楽しめるようにパイロットは時々気球を回転させてくれる。

空から見る日の出

やがて日の出。東の山から少しずつ太陽が昇ってくる。遠くにいる気球がシルエットになって素晴らしい光景だ。日の出がみんなに見えるように、パイロットはまた気球をゆっくりと回転させる。周りが明るくなってくると気球も少し高度を下げ始め、下の景色がはっきりと見え始めた。ユーカリの林、ポツリポツリと立ち並んだ家、気球より下を飛んでいるセスナ飛行機、滑走路、さらに高度を下げると、道路を走る車や庭の様子、放牧されている馬まではっきり見え始めた。

野生のカンガルーがいた!

牧草地の中に何か動くものが!カンガルーの群れだった!!もう着陸寸前。迎えに来たトラクターの音に驚いて茂みの中に飛び込んでいく。

あっという間の30分、着陸です

一緒に跳んでいた3つの気球は広場のようなところに着陸。同じ場所に下りるのかと思ったら私たちの気球はふわふわと別の方向へ。広い放牧地の方へ向かって降下し始めた。下では2回目のフライトに乗る乗客を乗せたトラクターが気球を追いかけて走っている。ほとんど衝撃もなく着陸。一度に降りると気球が浮き上がってしまうので交互に次のフライトの人と入れ替わる。先に降りた人から「気をつけて!」の声。見るとそこかしこに30cmはあろうかと思われる円盤状のフン。どうやら牛の放牧地のど真ん中に下りたらしい。気球が浮かび上がるのを見学してから、トラクターに乗せられてバスが待っているところに行く。鉄条網をかいくぐって放牧地の外に出る。

いよいよ日本に帰る

ホテルに戻って荷物を詰め直して入り口のところに置き、帰国の準備は完了。ホテルの前でカワセミを見たとIさんが言うのでみんなで行ってみることにする。花が咲いた大きな木があり、そこに鳥がたくさん群がっている。カワセミは見ることができなかったがメガネコウライウグイスソデグロバト、ヨコフリオウギビタキ、ズグロトサカゲリ、ゴシキセイガイインコなどを観察。いよいよ空港へ行く時間になった。

13:55ケアンズ発のジェットスターJQ15便にて帰国の途につく。空港で残ったドルを円に両替し、小銭で軽くサンドイッチの昼食をとる。短い滞在だったがケアンズのすばらしい自然を満喫できた4日間だった。そしてここには、もう一度、今度はのんびりと訪れてみたいと思う場所がたくさんある。また訪れることができることを祈りつつ出国。機内食は来たときと同じお弁当(中身は少し違っていたが)、着陸前の2回目の食事にはパニーニが出た。20:25無事関空に到着。荷物を受け取り、出国手続きを終え、蛍池行きのバス乗り場に急ぐ。皆さん、お疲れ様でした!